日本でも中元だの歳暮だの、いろいろと無駄としか思いようがない贈り物の やりとりがありますが、米国においても似たような事情が、たぶん日本以上に あります。特にこれからのクリスマスシーズン、激しい贈り物のやりとりの季 節です。ただこちらでは、ギフトレシートと一緒にプレゼントするというのが かなり一般的で、そのギフトレシートと商品を同じチェーンのデパートに持っ ていけば、他の商品に交換してくれたりて、多少無駄を防ぐ仕組はできていま す。 まぁ無駄うんぬんはおいておいて、ちょっとしたプレゼントでもらったりし たものや、あるいは自分が必要で買ったものにも、透明のプラスチックで周囲 がビシッと熱融着されていてちょっとやそっとでは開けられないものが多々あ ります。 'Clamshell'パッケージとか言われるものなんですが、私は、これに出会う 毎に「これほど消費者に優しくないものはない」といろいろ悪態をついている のですが、私だけでなく、他にも大勢の人がこれに腹を立てているようで、 slashdotでも相当盛り上がっているようです。 http://slashdot.org/articles/06/12/01/2215241.shtml なんでも米国では2004年に、これを開ける時に怪我をした人で緊急医療の御世 話になった人が6400人と報告されているそうなんですから、怒りが渦巻いてい ても不思議ではないはずです。 陳列棚にある商品の箱を開けて中身を確認して、「やっぱり買うのやめた」 と思うと、そのまま箱に戻さずポイする人がかなりいるのは米国だけではない でしょうが、そういう人の比率は日本と比べると米国は相当高いと思われます。 売り手と買い手の責任に対する分界点の置き方というのは文化的なバックグラ ンドに影響されているものだと思いますから、そういう客をモラルが低いと一 方的に攻める気はありません。ただ、そういう客の存在が、小売業界が例のパッ ケージを支持する理由の一つになっているのはあるでしょう。 この手のパッケージが日本では氾濫していないことを願うのですが、たぶん すでに氾濫してしまっているのでしょうね。 今年の贈り物は、'Clamshell'パッケージを開ける特殊なカッターがいいか な、と思うのですが、そいつが'Clamshell'パッケージに入っている可能性も 大だ。
「用件二つ」というタイトルのところで紹介させてもらった葬式の件ですが、 連れに心配しなくても10人くらいしか来ないから大丈夫って言われました。 つーた@嫌われてなんぼ
はじめまして。エッセイを書いている「てら」と申します。 いま私は、地球温暖化についてのエッセイを連載していますが、その深刻さに驚いています。 一人でも多くの方に、そのことを知って頂きたいと思い、声をかけさせて頂きました。 とくに、私のHPの「エッセイ217」と「エッセイ218」に、私の恐れていることが書いてあります。宜しければ、ぜひ覗いてみて下さい。 最近の、台風や低気圧の巨大化や、竜巻などの被害をみると、もうすでに温暖化の影響が現れ始めているような感じもします。今や地球温暖化は、分野によらず全ての人に関係することなので、書き込みをさせて頂きました。 http://www2.odn.ne.jp/seimei/
レジNさん、解説どうもありがとう。 これで、なんとなく概要がわかって、安心しました。 チアパスのサパティスタが電話交換機と直接に関係してるわけじゃないんですね。
電話の音声などというものは、しょせんは8KHzでサンプリングされている低 品質のオーディオデータなのでありますが、そのデータを電話線からパソコン に持って来たり、あるいはパソコンから電話線に持っていったりするのには、 秘密のコードでプログラムされたDSPとやらを搭載する馬鹿高いボードを買わ ないといけませんでした。ボードがウン十万といのは、がんばれば買えるかも しれませんが、普通はそれはボード単体では入手できず、コールセンターを作 るパソコンのプログラム、さらに年間メンテナンス契約などといったものを含 んだシステム全体でしか購入できず、その価格は軽くウン千万になったわけで、 そんなもの大企業とかお役所とか、そういうところしか買えませんでした。 この事情は洋の東西を問わず同じだったようで、アメリカの電話業界叩き上 げエンジニアのJim Dixonという人が、パソコンのプロセッサに能力があるの に、どうしていつまでも馬鹿高いDSP搭載ボードに頼らなければいけないのか、 そして一端パソコンに取り込んだ音声データは、後は煮て食うなり焼いて食う なりユーザーの好きにさせてやればいいではないか。何故それができんのか? と思ったわけです。 こう発想できるのは、Jim DixonがMBA出身のビジネスマンではなくて高卒叩 き上げエンジニアであったからだと私は思いますが、仮にMBAを取っていても 同じ発想に立てるほど、Jim Dixonは崇高な精神の持ち主であった可能性も否 定できません。(MBAに毒されても崇高な精神を保てる人がいたら、超スゴイ と私は思います。) まぁ、それでJim Dixonは、「誰もやらないのならおれがやる」ということで ボードを設計・作成しBSD Unix用のドライバもプログラムして、その何もかもを 公開したわけです。彼の文章から推測して1990年代の始めの方のころではないか と思います。 「誰もやらないのならおれがやる」という発想はまぁガッツのあるエンジニア ということですが、何もかもを公開してしまうということをこの時期にやった というのは、スゴイことだと私は感動するわけです。 そして、そのコンセプトがすごい革命的だからメキシコの革命家 Emiliano Zapata から名前を借りて Zapata Telephony と名付けたというのですね。現 代のメキシコではZapataが嫌いという人はほとんどいないのかもしれませんが、 それにしてもその命名にビジネスを越えた並々ならぬ気合いを感じますね。私 はこういう気合いの入っている人を見ると素直に感動します。 Emiliano Zapataについて日本語 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%91%E3%82%BF Emiliano Zapataについて英語、こちらの方が詳しい http://en.wikipedia.org/wiki/Emiliano_Zapata Jim Dixonは普通の人が自分の顔写真を出すようなところ (http://archive.astricon.net/2005/program-friday.shtml) でも http://www.zapatatelephony.org に出てくる受話器を持ったZapataの写真を 使っています。 この、Zapata TelephonyのおかげでPC-PBXのフリーソフトウェアAsteriskが 生まれたというわけです。 日本では、その昔、「旧電電ファミリーに屬する企業以外がPBXを作ること など、太陽が西から登るのと同じくらいあり得ない」という時代があって、そ ういう時代を生きた人間にとって、Asteriskベースで構成されたPBXの存在は、 まるで太陽が西から登っているのを見るがごとくなわけです。 閉鎖された業界の開放とかいうのは、普通、古い業界を構成する企業群と新 しく参入しようとする企業群の力のせめぎあいから始まっていくものですが、 PBX業界を開放した力は、フリーソフトウェアのムーブメントの一つであった わけで、この様な形で業界が変わることは実に感動的、ですね。 なぜパソコンでPBXが作れると面白いのか、その何が画期的なのか。これを 説明していませんが、もうすこしいっぱい書かないといけないので、ちょっと 今回はパスさせてください。
Mikkyさん: こんにちは。 年ちかいっすねー。 当時Mikkyさん位の年齢でれんこんアクティブな人ってozaさんくらいですか? 自分とかその近辺の年齢の人はちょっと離散気味だったというか。 いや、意味不明に通信しまくって皆お金がねぇ・・・(笑) 八王子南口はコンビニが増えたかと思ったらつぶれてるのも有って総数は変わらない感じです。 少々開拓された土地は有りますが何時から有るのか忘れた「南口再開発」は進んでません。 完成予想図が素敵なので来る機会が有れば見るのをお薦めします。 # あぁは絶対ならないわけですよ、南口は:-)
つーたさん、すいません。 普通の人には全然わからない内容だったですね。 Jim Dixonの英文記事にしても多少技術的バックグランドがないと、 いくら英語力があっても理解しにくい内容だと思います。 近いうち(たぶん2,3日以内)に、もう少しわかりやすい内容で書きます。 ところで、葬式とか通夜とかの他に遺言というやつのことは考えてないのですか。 たとえ全財産が10万円ぽっきりだったとしても、それがどう使われるべきかを意志表示して おかないと「法律にのっとって」というやつになるわけでしょう。 私は「この団体にいくら寄付」とか、そういうことを書いて有効な遺言にする手続きをする べきだと思っているのですが、まだ手を付けていません。これって、言うほど簡単にできる ことではないですよね。まず自分の遺志にそった使いかたをしてくれると信頼できる団体を 探すのが大変だし、見つけた所で弱小団体だったら死ぬときまで存続してくれるかどうかも 不安だし。また税金面がどうなるかということもややこしそうです。それに有効な遺言を作 成する手数料が馬鹿高いと貧乏人には無縁なことになるでしょうから、極力自力で手続きを するようにがんばらないといけません。 遺言管理サイトというのがあって、デジタルサインすることで有効になり、遺言変更はその サイトをアクセスしてupdateすることでいつでもできる。というようにならんものかと、ま たテクノロジーに頼る方向で考えてしまっています。
「何がどんな風に感動できる話なのかということもわかんないんです。」 と書いたのですが、これは単に英語がちゃんと読めないという話だったり もします。
レジNさんが書いてることがさっぱりわからなくて・・・。 ま、それは流してもよかったのですが、 サパタとかサパティスタとか出てくると、どうしても気になるわけです。 で、ちょっとわかろうと努力してみました。 まず、telephony 英辞郎で調べると以下のような意味がでてきます。 【名】 電話機{でんわき}の製造{せいぞう}[操作{そうさ}] しかし、ここでレジNさんが「最近、telephony関連のことを少し調べてみて」 と書いてるのは、本当にこの意味?? もう、ここでわかりません。 その前に、紹介されているサイトをちょっと覗いてみたのですが、 何がどんな風に感動できる話なのかということもわかんないんです。 pbxは電話交換機のことだと調べて分かったのですが、 「pbxが簡単にpcで作れてしまう」ことがどうして面白いのかもわかんないんです。 装置がいらないことは便利であるとは思うんですけど。 というわけで、もう少し素人にもわかるように書いてもらえたらうれしいです。 できる範囲でいいので、よろしく。 繰り返しになりますが、 「サパタとかサパティスタ」という名前さえ、出てこなければ、 また、ぼくの知らないPCの話だと、聞き流せたと思うんですけどねぇ。
最近、telephony関連のことを少し調べてみて、 asterisk(http://www.asterisk.org/) とか、 openpbx(http://wiki.openpbx.org/tiki-index.php) などでpbxが簡単にpcで 作れてしまう、IP電話だけを使うのなら余分なハードウェアもいらない、そう いう世界になったことを知り、たいへん面白いことになってきていると感じま した。そして、すぐに次のページにたどりつきました。 http://www.zapatatelephony.org/ 英文で申し訳ないのですが、たいへん興味深い歴史的経過が以下のページで読 めます。 http://www.asteriskdocs.org/modules/tinycontent/index.php?id=10 みなさん御存知のメキシコのサパティスタは、zapataの意志を次ぐ子供達とい うような意味合いでその名前があるらしいのですが、telephony界の革命にも その子供達がいたとはびっくりです。 私は、Zapata TelephonyのJim Dixonが「何でこんなに馬鹿高いボードが必要 なのだ」と思った、そういうボードを作る仕事をしていたので、こういう世界 が海の向こうで脈打っていたというのを知って少し衝撃を受けました。「今ご ろ知るなんて遅すぎる!」と自分自身でも思うのですが、まぁそれが事実で、 遅ればせながら感動させていただきました。